石川県公立高校入試の学力検査における5教科合計の得点分布は200点~299点の生徒さんが全体の34.6%を占めています。この層が平均点分布の頂点を形成し、いわゆるボリュームゾーンといわれます。この集団から抜け出せるかどうかが、上位層の仲間入りを果たすための分かれ道なのです。では、どうすれば脱出できるのか。同じ200点の生徒でも、方法はタイプによって違います。A~Cの3つに分けて説明しましょう。
Aタイプ=教科の得点差がない
5教科すべて40点前後で合計200点というタイプです。学習量が総じて少ない生徒さんによく見られます。成績アップに一番効果的なのは学習計画を立て、しっかり実行することです。これには相当な覚悟が必要ですし、自分の力に合った計画を立てることが大切になります。
Bタイプ=特定教科が良い
1教科だけずばぬけて高得点。例えば、社会は75点あるのに他は30点前後というタイプです。このタイプは、最低でももう1教科、得点を上げる努力をしましょう。全教科を底上げするには時間がかかりますが、2教科で合わせて150点取れれば、残りが合計100点でも250点に到達できます。
Cタイプ=特定教科が悪い
これはBの逆タイプ。4教科は50点前後で、英語だけ1ケタ台しかとれないといった生徒さんです。よく聞くのは「捨てる」という手段ですが、これは受験直前の選択肢。1教科を克服してワンランク上を狙えるのであれば、徹底的に苦手単科目を学習するのも手です。あまりにも不得意範囲が多い、学習計画なんてどう立てればよいかさっぱり分からない、といった場合は自学ではやはり限界があります。
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