みなさん、こんにちは!
今回は中学3年生の統一テスト(実力テスト・総合テスト)前ということで、テストを解く速さと正確性の両立について、分析していきたいと思います。
もちろん、中学1年生や2年生にも役に立つ情報としてお伝えします。
学校などでテストを受けた後に、次のような思いをしたことはあるでしょう。
『時間が足りんかった。もっと時間があれば全部解けたのに・・』
その後、採点された答案が返却されたときには、このように思ったことはありませんか?
『答え分かってたのに、ミスしてしまった』
『引っ掛け問題にやっぱり引っ掛かった』
超難問で手が出なかったのではなく、本来の実力を発揮できずに取れるはずの点が取れなかったのは本当に悔しいですね。
なぜこのような「時間切れ」や「ケアレスミス」が起こってしまうのでしょうか?
➀「解答時間」と設問数を意識できていない
解答時間は50分間ですね。クラス名や名前を書いたりする時間を考慮して49分間としましょう。
例えば昨年の公立高校入試[社会]の設問数は36問でした。
49分間(2940秒)で36問を解くには、1問あたり約82秒=1分22秒で解き進めなければいけません。
ところが社会の36問中、≪語句・知識問題≫が23問、≪記述問題≫が13問あります。
記述問題のほとんどが図や表、グラフ、意見コメントを読み込んだ上で記述する方式のため、1問あたり2分30秒は掛けたいところです。
そうなりますと、記述問題に対して 13問 × 2分30秒 = 32分30秒 掛かり、残りの語句・知識問題23問を解く時間は16分30秒しかありません。
語句・知識問題の1問に掛けられる時間はたったの43秒です。
シビアな世界だと思った方も多いと思いますが、これでもまだテスト中に見直しをする時間はありません。
また、せっかく書いた記述解答を消しゴムで全て消して、新しく書き直すケースがあるかもしれません。
(※本番の入試では満点を狙うよりも、合格するための目標点をクリアするという考え方が実は正解です。そのため、上記の記述問題2分30秒、語句・知識問題43秒は実際はもう少し長い時間でも可能です。また、余らせた時間を見直しに使うという方法もあります。合格するための目標点は、一人ひとりによって異なる得意不得意や設問ごとに違う正答率にもよりますので、個別的なアプローチが本来は必要だと考えています。)
つまり、速く解くという技量はテストにおいてエース戦法の一つになるほどの威力があります。
時間短縮を図るためには、もちろん≪語句・知識問題≫を手早く攻略すればよいのです。
問題を見た瞬間、問題を読みながら既に答えを書く準備ができているというのが理想です。
そのためにはテスト中に語句問題や知識を問う問題で悩んだり、考え込んでしまうようではいけません。
普段の勉強で覚えておき、同時に書けるようにしておくことが、次のミスを減らす勉強にも繋がっていきます。
➁ミスを自覚するための勉強をしていない
「宿題をしたけれど、自分でマル付けをしていない人」
「マル付けはしたけれど、直しをしていない人」
「直しという名の、単に正答を書き写しているだけの人」
このような人はよくいらっしゃいますが、テスト解答でミスが多い印象があります。
ケアレスミスを減らしたいと思う人は、まずは普段の勉強の時の答え合わせを丁寧に行ってください。
なぜかというと自分の間違える癖は自覚しないと直らないからであり、間違える癖を自覚するには、その問題の内容を覚えている間に答え合わせをするのが一番だからです。
英語でも悔しい間違いがあります。
問題 対話の流れに合うようにカッコ内の語を適切な形に変えなさい。
Aさん Where were you yesterday?
Bさん I went to the station to see a train.
Aさん How was it?
Bさん It (make)(I) excited.
答え × It (makes) (me) excited.
○ It (made) (me) excited.
これは、第5文型の文で動詞は make です。
make O C で「OにCさせる(OをCの状態にさせる)」を確認させるための問題です。
間違いの方は、第5文型の用法は理解できているにもかかわらず、主語が It のため三人称・単数・現在形だと思い、makesと書いてしまいました。
本当は過去形の文なので、makeの過去形、madeが正解です。
本来はmake O C の用法が分かっているかどうかの問題であり、その部分は分かっていたのですが、時制の確認ができていませんでした。
また、主語が単数形の It ではなく複数形の、例えば They だったりした場合は間違えなかったのではないかと思われます(三単現のsを最初から思わないので、意識が時制チェックに向きやすいためです)。
このような問題は、テスト勉強をしている時に、教科書・プリント・テスト前のワーク・問題集などで類題が必ずあったはずです。
そのため、マル付けや見直しを丁寧にしていた人は、本番のテストでは正解する可能性が高まったと考えられます。
テストで解答時間が足りなかったり、ミスが多かったりした人は、
・問題を解く時間の設定
・解くだけでなく、マル付け・見直し・振り返りに時間を掛ける
この2つを普段の勉強に取り入れていかれてはいかがでしょうか。
11月からの統一テストへの対策として、学習量を増やす、あやふやなままになっているポイントをしっかり分かっておく、なども大切ですが、これまでに受けてきた実力テストを丁寧に見直すことや得点ができなかった理由をもう一度思い出すことも重要なことです。
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