皆さん、こんにちは
令和3年春に行われた公立高校入試の合格者平均点が発表されました。
今回平均点と倍率の面から公立高校入試を振り返りたいと思います。
【合格者平均点】
令和3年春 (令和2年春) 増減
国語 60.1 (50.5) +9.6
社会 48.0 (43.9) +4.1
数学 48.6 (40.0) +8.6
理科 51.2 (48.1) +3.1
英語 46.1 (45.3) +0.8
合計 254 (228) +26
前年度に比べて合計で26点も上がりました。国語・社会・数学が上がり、理科・英語は横ばいでしょうか。
合計254点という平均点はずいぶん上がったという印象ですが、過去5年でみると2番目に低い点数です。
合格者平均点 過去5年
令和03年春 254
令和02年春 228
平成31年春 266
平成30年春 263
平成29年春 257
昨年度の合格者平均点が発表されたときの県教委会議内の質疑応答で、
「確かに(数学の)40点というのは想定よりもかなり低かったというのが正直なところ」
低くなった理由は、
「設問内の情報量は妥当だが、それを読み取り解答に至るまでの時間が足りなかった」
「(令和2年春の)今回の成績、結果を踏まえて、1年間また考えてまいりたい」
とありました。
また、公立高校入試問題を作成するときには、
「中学校に対して(多様な情報を読み取らせ解答させる問題を出すので、日々の授業やテストで出題に対応ができる生徒の教育・育成をしなさいという)メッセージとして出題するところもある」
というコメントもありました。
このような答弁より、読み取りから解答までに時間が掛かりすぎる設問は少なくなったと思われます。
また、コロナ対応の影響の比較など、そのほかの理由もあったと思います。
これらのことによって、前年に比べると合格者平均点が少し上昇したのではないでしょうか。
もう一つの大きな動きは、石川県全体でみる受験倍率が1.00を下回ったことです。
受験倍率(一般入学枠/受験者数)
令和03年春 0.98倍 (6731枠/6583人)
令和02年春 1.01倍 (6841枠/6933人)
平成31年春 1.07倍 (7189枠/7727人)
平成30年春 1.08倍 (7147枠/7714人)
平成29年春 1.08倍 (7465枠/8063人)
平成29年春で8000人を越えていた公立高校受験生が、令和3年春では6583人と、およそ1500人減少しました。
これは単純に少子化による影響だけとは言い切れません。
公立高校を受験せず、私立高校を第一志望とする生徒数の増加と合わせて見る必要があります。
受験倍率が高いと「高校合格(だけ)」が大目標になりがちですが、実は高校入学後の学業増進や更に大学受験をする場合のこと、就職先の状況のことなどを考えた上で高校選びが行われることが大切です。
近年では、高校に合格さえすればそれで良いというわけにはいかなくなっています。
進学校に進まれた生徒さんはこれからが大切です。受験勉強の何倍もの学習量を日常の勉強で求められます。
実業系高校に進まれた方も就職や進学に向けて、クラス内の順位を気にしてほしいと思っています。
KATEKYOでも高校入試は通過点として、高校での学習を充実させていきたいという生徒さんが増えています。
そのためには自分で分からないことを見つけ解決していく力、主体的に学んでいく姿勢が必要です。
KATEKYOでは中学生をお預かりし指導していく中で、単に解答法を教えるだけでなく、自己解決する考え方を身に付けていただけるよう取り組んでいます。
高校入試、大学受験について無料教育相談を行っています。
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