中3生は私立高校入試が終わりました。
私立高校専願の生徒さんたちの中には、春からの高校生活を想像しながら、一息ついている人も多いのではないでしょうか。高校の勉強の仕方は、中学までとはガラッと変わりますので、油断せずに取り組んでください。
公立高校入試にチャレンジする生徒さんは、気分を切り替えて、日々の勉強に邁進していると思います。
今日が2月15日とすると、公立高校入試まではあと22日(ホームページTOPにカウンターがありますのでご覧ください)。学校の授業や、移動時間、食事時間などを差し引くと、そのうち自由に使える勉強時間は何時間くらいあるのでしょうか?
平日4時間、土日祝8時間とすると、合計は116時間で、まとめると約5日分。
平日3時間、土日祝7時間とすると、合計は 94時間で、まとめると約4日分ということになりますね。
もちろん一日でも休めば、残り時間はどんどん少なくなっていきます。
単語を10個覚えるのに20分✕2回。
過去問1教科に50分、直しに30分。
自分の勉強にかかる時間を積み上げていくと、入試までに「できること」の全体像が見えてきます。
「結構時間があるぞ」と喜ぶ人もいれば、「もうこれだけのことしかできない」と焦る人もいるでしょう。
あなたはどちらでしたか?
さて、ゴールから逆算して、「できること」を考えていく。
これまでの受験勉強の過程で、ここまでは実践し身についている人も多いと思います。
そして、「考えるだけなら誰でもできる」と感じている人も多いのではないでしょうか。
そうなんです。
問題は、この計画が、計画通りに進まない事があるということなんです。
例えば残り22日間、決められた時間に、一日も休まず勉強をするのは、人によっては結構ハードルが高いのではないでしょうか。
いつも絶好調で、やる気に満ちた状態で勉強するというのは、受験前のこの時期だとしても難しいことで、何日かは「今日は計画通りに勉強できなかった」という日があるのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、今日お伝えしたいのは、もし、そういう状況になったときの対処法です。
一番怖いのは、「計画通りに勉強できなかった」ときに自己嫌悪から自暴自棄になり、もうどうにでもなれ!と勉強を放棄してしまうことです。
人はときに、たった一日、たった一度の失敗で、すべてをひっくりかえす極端な行動にでてしまい、そして、それを負のスパイラルのように繰り返してしまうことがあります。例えば、30分だけ気晴らしにゲームをしようと思ったのに、熱中してしまい、気づいたら60分もやってしまった。普通なら、そこで勉強に切り替えればいいように思いますが、なぜか、今日はもう勉強せずにゲームをしてしまおう、と真逆の方向にいってしまう。大人は勉強をダイエットなどに置き換えるとイメージしやすいかもしれません。
このときの強力な原動力は、自己否定、自己批判にあると言われています。
駄目なことをしてしまって傷ついた自分を慰めようと、我慢しなければいけないが本当はやりたいことに走ってしまう。
罪悪感が大きれば大きいほど、慰める対価も大きくなります。
なので、こういった場合は、
「あまり自分を責めすぎないように」
「たまには、息抜きも必要」
と、まずは優しい言葉で、自己否定の気持ちを取り除くようコントロールすることが必要です。受験が近く時間がないこの時期こそ、小さなことで自己否定に繋がりがちですからやっかいです。きつい言葉で、感情的に話をしないよう、穏やかな言葉で、冷静に対処しましょう。
そして、冷静な気持ちになったら、今やるべきことが何なのかをもう一度考えましょう。
元の計画に戻ったり、必要であればあらためて計画を修正したりしながら、なんとか負のスパイラルに陥らないようにすることが大切です。
そのためにも冒頭のように自分の計画を持っていることが重要になります。
受験は人生でもビックイベントの一つです。
中3生にとっては人生最大のイベントという人も多いのではないでしょうか。
つまり、今全力を出さないで、いつだせるのかということです。
1分1秒大切に、是非、悔いの無いような時間を過ごしてください!