国語は読解問題だけでなく、記述問題が出題されますね。
数学には証明せよ、という問題も登場します。
理科・社会にも記述問題や英語の英作文、小論文が出題されることもありますが、単純に記憶するだけでは太刀打ちできないので苦手に感じる方も多いのではないでしょうか。これらの問題は“知識”だけでなく“思考過程”と“表現力”も必要とされます。では、どのように学習すればいいのでしょうか。
いろいろな先生方が様々な技法をお持ちですが、今回は教育心理学の中でThink aloud(シンクアラウド)法と呼ばれるものをご紹介します。これは、生徒さんが問題を解いている間に心に思い浮かんだことや考えたことを声に出してもらい、先生がその場で聞き取って思考過程を分析し、より良いアドバイスを提供するものです。例えば方程式の文章問題で、「……まではこう考えたけど、……その後どうすれば良いか分からない」と生徒さんが発言をしたとします。その発言をもとにして、先生が「なるほど、それまでの考え方は正しいよ。そして……と考えるから、……と書きます」というようなやり取りの中で、シンクアラウド法が生かされます。このやり取りの中で、生徒さんは思考過程を言語化し、それをもとに先生がよりよい考え方や発想をアドバイスできます。この“思考過程の言語化”が大切で、毎日大勢の人の命を預かる電車の運転士さんや飛行機のパイロットさんたちも、「◯◯よし、△△OK!」と声に出して“指差呼称”するのも、思考と動作と声掛けを一致させることで人為的なミスをなくせるという心理学的な裏付けがあるから行われています。一人で勉強するときも、小さな独り言で良いので思っていることを言葉に出したり、解説に書いてある内容の中で「ふーん、そうなのか」と納得できた事柄をメモに書いてみたりすることが学習に役立つと思います。
余談ですが、とあるゴルフレッスンサイトにシンクアラウド法を紹介している記事がありまして、ビックリしました Σ(・□・;)