多くの生徒さんは、地域・統一学力テストなどの実力テストになると、定期テストよりも点数が落ちるでしょう。これは実力テストの難易度が高いためで、ある程度は仕方ありません。問題はその下がり幅です。どこまでの低下が許されるのかを示したのが下の図です。

普段、定期テストで４５０点取っている生徒なら、実力テストの目安は４０５―４３０点。つまり、１０％程度の低下におさまっていれば、普段の自分の力を信じていいということです。

 

減点率２５％超は要注意

要注意なのは、定期テストが４５０点なのに、実力テストは３００点台前半に落ちるなど、減点率が２５％を超える場合です。こうしたケースは大きく２つの要因が考えられます。

 

▼「一夜漬け」を繰り返してきた
１つは定期テストの直前だけ勉強してきたケース。一夜漬けの繰り返しで乗り切ってきたために、総合的な応用力を試される実力テストになった途端に、得点が取れなくなった状態です。早期に苦手範囲を見つけ出し、応用問題慣れをすることが大切です。このような状態が一番厳しいので対処を早めるべきですね。

 

▼解答までに時間がかかる
一問を解答するのにかなり時間を要するタイプの生徒さんも得点が大きく下がりやすいです。全ての問題を丁寧に解くのはいいのですが、取捨選択をしないので、時間不足で解ける問題まで到達しないのです。このタイプは時間配分を身につければ、一定の回復が見られるはずです。

 

定期テストの目的は授業で習得した知識をテスト範囲に盛り込み、その理解度や知識力を見るものですから、実際の入試問題基準よりも難易度は下がります。定期テストの高得点に安心することなく、深い解答力を身に着ける事も必要ですね。

 

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