みなさん、こんにちは!
今回は中学生の通知表についてお伝えします。
通知表は学習指導要領の改訂(下のリンクからご覧ください)に合わせたものに変更されています。
文部科学省 学習指導要領「生きる力」のページ
目立った変化として『観点別学習状況』の項目数が変わりました。
それぞれの観点でA・B・Cが付き、その組み合わせで1~5までの評定が決定されることは以前と変わりませんが、項目が4項目(国語は5項目)から3項目に減りました。
<これまで>
観点の項目数が4項目(国語は5項目)になっていました。
➀関心・意欲・態度
➁思考・判断・表現
➂技能
➃知識・理解
<今年度より>
観点の項目数が3項目となり、それぞれの3項目のねらいと具体的にみる基準が書かれています。
➀知識・技能
➁思考・判断・表現
➂主体的に学習に取り組む態度
これまでは評定で『4』が付くには「A3つ・B1つ」や「A・Bともに2つ」など複数のパターンがありました。
しかし、項目が減ったため、評定は以前より厳しめに付けられることになりました。
例えば『4』が付くケースはほぼ「A2つ、B1つ」になる等です。(「オールA」で『4』になることもあるようです。)
1学期の通知表で、思ったよりも評定が低かったと感じた方はこの3項目に書かれている具体的な基準を見返してみてください。
ちなみに高校入試における評定値の役割については、公立高校入試の入学者選抜では「調査書及び成績一覧表による内申と学力検査の結果との相互関係等を十分考慮して審査する」とあり、審査項目として存在しています。また、一部の私立高校の推薦入試では、合格する基準として中学3年生の評定が明示されています。
新しく観点に加わった『主体的に学習に取り組む態度』についてお伝えします。
これまでは「関心・意欲・態度」の項目で、主に「意欲的に授業に取り組んでいるかどうか」でA~Cが付けられていました。
新たな『主体的に学習に取り組む態度』の評価は、単に授業中に手を挙げた回数やノートの取り方の評価ではなく、(内面的な意味で)生徒の意思を捉えて評価するとしています。
内面的な意味とはどういうことかというと、
『➀自ら学習の目標を持ち、進め方を見直しながら学習を進め、その過程を評価して新たな学習につなげるといった、学習に関する自己調整を行うこと』
と
『➁その自己調整を行いながら、粘り強く知識・技能を獲得したり思考・判断・表現しようとしたりしていること』
この二つです。
<評価のイメージ図>
そのため、この『主体的に学習に取り組む態度』は、各教科ごと、生徒の発達段階や一人一人の個性を考慮しながら、他の2項目(知識・技能、思考・判断・表現)と関連して評価されることになっています。
このような学習評価を行うには、評価する先生の側が生徒が自分の考えを記述したり話し合ったりする機会を設けるなど、学習指導要領にある「主体的・対話的で深い学び」の視点から工夫を凝らした授業を行う必要があります。
また、評価する方針も学校からそれぞれの生徒さんに対し、分かりやすい言葉で事前に共有しておくべきです。
KATEKYOでも新しい観点の評価方針とそのための学校での授業の取り組みに対して理解し、マンツーマン指導の中でも留意しなくてはいけません。
また受け持つ生徒さんや保護者の方に対し、通知表の観点と評定がどのように付けられているか、観点評価を向上させていくにはどのような姿勢で学習に向き合うのか、行動に表していくのか、などの説明と実行も重要な指導ポイントであると位置付けています。
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