学校推薦型選抜、総合型選抜の結果が発表されています。
一足先に大学生の切符を手に入れた皆さん、おめでとうございます!
受験から開放され嬉しさいっぱいかと思いますが、大学0年生として自覚を持ち、今後は自分の専門となる勉強に励んで下さい。各大学からの課題にもしっかりと取り組みましょう。
さて、多くの学校推薦型選抜、総合型選抜では「面接」が実施されます。
KATEKYOでは、担当教師、または教務部でも面接練習をサポートしていますが、
たかが面接、されど面接、面接がある人は早めの対策をおすすめします。
今回は面接練習をする中で感じることをいくつか書いていきます。
1.練習をしっかりする。いろいろな人に見てもらう
面接は、人によっては学校の勉強よりも難しく感じるかもしれません。それは、明確な「答え」がないからです。自分の考えや、思い、知識を大人相手に伝えるのは案外難しいものです。しかし、しっかりと練習を繰り返すと間違いなく上達しますので、頭の中でイメージするだけでなく、所作も含めて対策しましょう。また、各高校、もっと言えば担任の先生によっても、面接のサポートにバラツキがあるので注意が必要です。一般選抜と同じように競争相手は、校内ではありません。過去の入試情報、先輩からのアドバイス、面接練習のスケジュールなど、自分が主体となって情報収集することも大切です。また、面接の相手は面接官(=大人)なので、いろいろな大人と模擬面接をし、アドバイスをもらうことも重要なポイントです。
2.ストーリーを意識する
面接練習の初期段階でよくあるのが、質問に対して思いついたことを答えてしまい整合性がなかったり、知識不足で2,3質問されると答えられなくなってしまうということです。ある大学の先生が、面接の際「オープンキャンパスに参加しましたか?」と質問したところ、生徒は「参加した」と答えたので、その時の話を聞くと終始歯切れが悪く、後で参加者名簿を見たら名前がなかった、なんていうことも聞いたことがあります。流石にこんなことは少ないでしょうが、整合性の取れていない話は面接官に不信感を与えるので十分注意しましょう。
準備の際に意識してほしいのが、全体的な流れ・ストーリーです。例えば過去、現在、未来と一本の流れをまず考えます。それを意識しながら「自分にしか言えないこと」を盛り込んでいきましょう。例えば、志望動機が「親に勧められた」というのが本音だとしても、小さい頃からのことを振り返れば、意外と志望理由につながる出来事に出会うことができるはずです。そういったもの丁寧に棚卸し、つなぎ合わせていくことで、過去-現在-未来とつながる自分だけの志望理由ができていきます。実感のあることは覚えやすく自信を持って話せますし、「だから、〇〇をしたい」という話には説得力があります。
3.幅広い知識を得る訓練を
ネットを使えば、「検索」で知りたい情報まであっという間にたどり着くことができます。興味のあることに対しては知識をより深く掘り下げていける反面、興味のないことに対しては、触れる機会が大幅に減ってしまいます。検索結果にしても「属性」や「履歴」に応じて、機械が考えて与えてくれるので、より偏った知識になりがちです。影響がどれくらいあるかはさておき、自分で情報を見つけ出すということが苦手な生徒さんが増えたように感じます。「これ知らないんだな」という思うことが、指導の場面でも度々見られると教師たちからも聞こえてきます。日頃から、一般常識と言われるような、浅く広い知識を、意図的に取りにいくことを心がけて欲しいと思います。よく言われる通り、新聞や報道番組・本などはオススメです。また、家での何気ない会話も大切です。YES・NOなど答えを限定する質問ではなく、「〇〇ってどういう意味?」など、文章で答える必要がある「拡大質問」を意図的に使い、日頃から言葉のキャッチボールを心がけてください。
面接は、今後の人生で必ず何度か出会うことでしょう。高3という、少し早いタイミングで経験値を積めることをラッキーだと思い、精一杯取り組んでみてください。